『痛み』に対する考え方
アスリートに限らず、皆さん身体のどこかに痛みを抱えている方は多くいます。 ハードなトレーニングをして、仕事をして、など日常的に痛みを抱えることは珍しくはないですね。 この時、ほとんどの方は我慢してトレーニングや仕事を続けているのではないでしょうか。 そして痛みが強くなると抗炎症薬や湿布などを使い、我慢が限界になるまでさらに続け、やがて動きに大きな支障をきた頃にやっと、治療院へ駆け込むようになります。 また、この痛みを感じている中で、ほとんどの人は『この痛みが何であるか?』は見ようとしません。 実際痛みとは悪者であり、また感じないほうが良いものなのでしょうか? 身体は賢いものです。 痛みは身体にとって良くないことへの警告なのです。 魔法のように痛みを一瞬で治ることが多くの人々に求められていますが、永続的に無痛の効果が続くことはほとんどありません。 痛みは煩わしい、邪魔な存在のように感じられますが、身体が何か『正常ではありませんよ』との合図なのです。 これが車ならどうでしょうか。 目の前で見慣れないランプがついたり、また異常な音が聞こえるようであれば、直ぐに専門家へ修理を依頼するでしょう。 けれども身体の痛みに関して調べる、休むという事を嫌がる人は多くいらっしゃいます。 不良なアライメント、姿勢、動きはエネルギーを誤った方向へ向かわせます。 その結果、一部の組織に負担がかかり続け、損傷へとつながる可能性を高くするのです。 基本的に大部分のエネルギーを受け止める、つまりストレスを受け止めるのは筋が引き受けます。 なので運動後に一時的に痛みを発しますが、筋には十分な血流があるため、時間を要しますが通常は回復することができます。 栄養素を運び入れ、老廃物を運び去ってくれる。血流の多い筋肉は修復を比較的早く行えます。程度にもよりますが・・・ しかし、この筋が痛みや不良な動きによって上手く活動できないと、ストレスは関節にかかってしまい、徐々にしつこい痛みが増してくる結果となります。 関節、腱、靭帯などの組織には血流が少ないので一度損傷すると回復には筋よりも時間を要します。 そこで、早めに痛みを引き起こしている原因を知ることが重要です。 一度に強い外力で損傷したので有ればわかりやすいですが、上記のように徐々に負担がかかる場合、原因を探る必要があります。 さもなくば回復...