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9月, 2022の投稿を表示しています

骨盤底筋群

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  先日、とある勉強会に参加いたしました。 骨盤底筋群機能障害というもので、男性にもいらっしゃいますが、主に女性に関わる障害です。 症状としては腰痛、便秘、失禁、臓器の下垂等です。  男性の私には直接仕事に関わる事の少ない症例ですが、身体の構造、機能を知るには大変興味深いものでした。  女性の骨盤内の臓器や形状は、男性とやや異なるため、様々な問題に直面する事が多いです。 また他にも、ホルモンの大きな変化や出産によっても、大きな影響を与えています。 骨盤の底辺にあたるこの部分が安定しないと、様々障害があるのですね。  最近、この骨盤底筋群機能障害が注目されています。女性の失禁などが良く取り沙汰されますが、他にもアライメントが崩れることにより腰痛が起こったり、体幹バランスが崩れて転倒のリスクが増えるケースなどもあります。 この辺りは私にも直接関係するとのなので、参考になりました。  治療法としては基本的に運動療法となります。 デリケートな部分であり、さまざまな配慮をしながら治療をしますので、男性の私が施術するケースはほぼ無いでしょう。 ただ、解剖学的、機能的に考えると生活に影響を与える重要な部分でした。もっと深く学んでいきたい部分です。  私がこの件に関して相談を受けるケースは少ないと感じましたが、こういう所でこういう治療をしているなどのアドバイスはいつでもできるよう準備はしておきたいものです。   治療家として信頼され、身体に関し様々相談していただけるよう、関係を築きたいといつも心がけています。 そのために今後もより一層学んでいきます。

ストレスと心拍数

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   最近、私の中で回復'(リカバリー)に関する事に興味があり勉強しています。 ですので、心拍数に関するblogが多くなってしまいました・・・・。すみません。。。 どれだけトレーニング・勉強をしても、思ったより向上が見られない時があります。 日本人はトレーニング・勉強時間諸外国よりは比較的長い方です。 しかし、必ずトップを取れるわけではないです。 海外では、それほどトレーニング等に時間を割いてはいないが、日本人より技術・体力ともに上回る事が多いです。 なぜだろうか? それは海外ではトレーニング等を始める前に、できる限りのリカバリー(回復)をしてから、100%に近い状態でトレーニングをしているからです。  日本人はやっているだけで満足して、効果はあまり重要視していない傾向(文化?)がありました。 疲労度もしくはストレスを感じている時に、身体は100%の力を発揮しにくいです。 以前のblogにもいくつか書きましたが、疲労度を数値化する動きがみられて、これは心拍数の変動が信憑性が高いのでは、と考えられています。 生物の身体は、生きるために反応します。 脳は無意識であっても、生命を守るために身体へ働きかけます。 そして、その脳がいまどう反応しているかを計測するには、意志とは関係ない自律神経の働きをみると分かりやすいそうです。 つまり、いま身体を回復させようとしているのか、活動させようとしているのかを測るのです。 この変化を察知するにあたり、心拍数の変化が信頼性が高いものと考えられています。  実はこの研究は最近出てきたものでなく、1960年代ぐらいの宇宙飛行士が初めて月に立ったとき、生命の状態を把握するため使われていたところから始まりまります。 なので研究もかなりの数があります。  以前は大変高価な装置が無いと心拍数は気軽に計測できなかったのですが、現在はスマートフォンの普及により身近になりました。 そこで、様々な場で活用できる心拍数の健康管理機器が出てきました。  心拍数の変化を簡単に説明すると、身体が活動すると心拍数が高くなります。 逆にリラックスしていると心拍数が下がります。 これは運動するしないだけに限りません。 さまざまなストレスを感じているだけでも心拍数は下がりません。 身体の内部で、ストレスに対応するため活動しているからです。    ストレスはトレーニ

関節ねずみ

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  コロナ感染症に対する規制もだいぶ緩和されてきまして、生活が徐々に戻りつつある中で、各スポーツも大会等が増えてきました。  それに伴いケガをされる方も増えてきました。 今回は足関節に通称”関節ねずみ”をもつ患者さんがいらっしゃいましたので、それについてお話していきます。  医学的には『関節内遊離体』とよばれ、軟骨の一部が剥がれ、関節内を動き回ることから"関節ねずみ"とも呼ばれます。 本来無いはずの骨や軟骨のかけらが、関節内にある状態のことを指します。 肘や足関節、膝などによく起こり、野球、バスケット、サッカー、バレーボールなどの競技者に多い傾向があります。 原因  何らかの外傷によって起こりやすいです。 捻挫かなと思っているいたら、なかなか痛みが引かず、レントゲンを撮ってみたら軟骨の一部が剥離していたというケースが良くあります。  また、離断性骨軟骨炎もよくみられます。 これは思春期〜20代のスポーツ選手によく見られます。 繰り返し同じ場所にストレスがかかり、関節軟骨が一部剥がれてしまうことです。血流障害により発生すると考えられています。 野球選手、特に投手の肘などよく話題にあがり、手術をして除去したとよく聞きますね。 また、加齢と共に変形性関節炎を伴い、変性した骨棘の一部が遊離して関節内へ入り込むこともあります。 これは膝に見られる事が多いです。 症状  軟骨が遊離して関節内に入り込むと、場所によっては激痛がおこります。 また、離断した場所がさらに悪いや骨片が大きいと、関節内で挟まってしまい、ロッキングと言って関節の可動域制限を起こすこともあります。 しかし、"ねずみ"の状態であっても痛みがない場合があります。 逆に遊離してなくても、弱い痛みや違和感が出ることもあります。 痛みが長引くときは一度医師の診察を受けましょう。レントゲンやMRIなどでよく分かります。 治療  症状がでていない、また完全に遊離していないものには保存療法が選択されます。 場合よっては荷重制限や運動制限で症状が安定し、生活や競技に支障が少ないこともあります。比較的軽減する事も多くあります。  しかし、強い痛みやロッキングなどの症状が出てしまう時は手術も考えなくては行けません。 この辺りは医師とよく相談となります。 意外と軽い痛みだ考えていたら重症であっ