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子供のウェイトトレーニング

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 前回、ジュニア、ユース期のトレーニングについて考えを書きましたが、今回も視点を変えて、この時期のトレーニングについて考えてゆきます。  未成年、特にジュニアユース、ユース世代でのウェイトトレーニングは必要ですかとの質問も多くきかれます。 私の結論から申しますと必要ですと答えてます。 ただし、パワーをつけるというよりも神経系コーディネーションの発達をメインとする目的で必要だということです。  成長期に筋肥大をさせようとしても、なかなか上手くいきません。他の組織の成長やホルモンの影響が考えられます。  しかし、重量物を上げる際、身体のコーディネーションは必要です。スクワットをする時も足だけで無く、体幹も活性化させながら股関節、足関節、脊柱管など上手く連動させてパワーを発揮できるのです。  この身体の連動をスムーズに行うには神経系の発達が必要です。どれだけ重い物をあげるかよりも、どれだけ綺麗身体の負担を少なく動かせることができるかが大切です。 このコーディネーションが発達させると、ジュニア期でも競技力も上げられ、ケガの予防に大いに役立ちます。  全てのトレーニングに通じますが、定期的に行う必要があります。子供は覚えるのも早いですが、忘れるのも早い特徴があります。なので定期的に行なって神経を刺激して下さい。また、単純ではすぐ飽きてしまいます。必要性を説明したりトレーニングご楽しめるな工夫も必要です、 『筋トレをすると身長が止まる』という話もききますが、それを証拠づけるデータはでていません。逆に骨密度をあげて、ケガの低下や耐性ができるデータは数多くでています。身長を決定づけるのは遺伝子の要素が大きのでトレーニングだけでは中々影響を与えません。  前回も述べましたが近年は乗り物の普及、PCの発達、安全性の考慮などにより運動量、質が減っています。大人とは違うプログラム(安全に行い、負荷、フォームに十分注目して、さらに必要以上に同部位の刺激を避けるなど)を作成出来れば、ジュニア期からのウェイトトレーニングはとても効果的です。

子供のトレーニング

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  近年、日本でも様々なスポーツが盛んになり、ジュニア世代からのトレーニングも充実してきております。なので、ビックリするぐらい高い技術を持った子どもたちが多くみられ、驚かされます。  その中で、フィジカル面ではどのようなトレーニングをしたらよいの?と、ご相談を受けるケースが増えてきました。そこで今回は子供のトレーニングについて考えてまいりたいです。 個人差  当たり前ですが子供もそれぞれ違う特性を持ち、またその成長にも個人差があります。年齢に合わせて体も同じように成長するわけではないのです。私はここが重要だと考えています。 ある子は短距離が早く、また別な子は力強く、あるいは技術の覚えが早い子もいます。しかし、年齢が経過するとともに以前はそれほど目立たぬ能力の子が、大きく成長する子もいます。成熟も人それぞれなのです。  なので、ジュニア、ユース世代ではあまり人と比較する必要はないかと私は考えます。むしろ、体を動かすことを楽しみ、自分の長所・短所を見極めてそれに合わせてトレーニングに励めばよいのではないでしょうか。 成長が早く身長が小学生で170cmあっても、その後止まる場合があります。私自身も背が低かったですが高校3年間で18cm以上伸びました。焦りましたが。。。。    身長に限らず、走力、筋力も同じです。小学校時代同年代ではずば抜けた能力でも、成人したらあまり他と変わらないことも多くあります。そのまま成長する人は羨ましいです・・・。これは天才ですね。 なので焦らないでください。大切なのは先を見据えて今の自分の課題を一つ一つ何が足りないか考えクリアしていくことです。将来こうなりたいと具体的にイメージして頑張る子は必ず伸びます。考え、実行し修正してく、この力を伸ばしてください。 身体の成長  話をフィジカルに戻しましょう。体の変化で分かりやすいのは市委長です。 身長の成長速度が最大になる時期は一般的に男子は14歳、女子は12歳前後です。そしてこの時期は傷害率も高まるのです。 原因といたしまして  ・筋腱複合体が硬くなる  ・骨が比較的もろくなっている  ・関節周囲の屈筋、伸筋が不均衡  ・身長が伸び重心の位置が変わる                              などがあります。 対策といたしまして  ・柔軟性の高める  ・屈筋、伸筋の不均衡を矯正  ・痛

寒い中での持久性トレーニング

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   寒さも本番となってきました。。。私は寒いのが嫌いです。。。 運動するには暑さより、危険が少ないかもしれません。しかし、寒い中で運動するにもいくつか注意しておくべきことがあります。確認してまいりましょう。  冬季に行われる持久系のスポーツも多くあります。スキー、スノーボードなどもそうですが、長距離走やサッカー、ラグビーなども盛んに行われています。 寒冷化に置かれると身体も恒常性を維持しようと様々変化いたします。この辺りも考慮してコンディションを整えておかないとパフォーマンスに影響を及ぼします。 気管支  気温が下がると空気中の水分が劇的に下がります。これにより気管粘液が濃くなり、気管に存在する繊毛の動きを悪くします。そうなるとウィルス等の異物を外に出すことができにくくなり、感染症などのリスクが高まります。 呼吸の妨げとなりますが、可能であれば全身が温まるまでマスクをしながらウォームアップするのも効果的です。 心血管系  体熱の放散を防ぐため、四肢の血管は収縮します。末梢の血流を減少させ、中枢臓器への血流量を維持して体熱を保とうとします。こうなると四肢の筋肉へ血液が多く運ばれず、うまく動かすことができにくくなります。  なるべく全身を動かすウォーミングアップを長く行い、血液を末端へ送るようにしましょう。心拍数を上げるよりかは負荷の軽い、しかも全身を動かすウォーミングアップをした方がよいでしょう。  また、四肢の血管が収縮することで血圧が上がり、心臓へ負担も大きくなります。顔が冷えても心臓の冠状血管収縮を反射的に起こし、狭心症のリスクは高まるのです。ネックウォーマー、マスクは煩わしいですけれど有効ですね。 神経伝導  四肢が冷えると神経伝導も遅くなります。各組織の固有受容器も鈍くなり、動きがぎこちなくなります。ロボットみたいに硬い動きになるわけですね。  筋肉の十分な協調ができにくくなろとパフォーマンスが下がるだけでなく、ケガのリスクも高まりますので、運動前に深部から体を温めることは大切です。 代謝  どんな代謝反応も局所組織音が10℃下がると半減します。筋温が下がると高い代謝量を必要とする活動時(例えばダッシュ、重量物を持ち上げるなど)のパワーは減少します。生命を守るために熱を外へ力をだすより、体の内へ留めようとする反応かと考えられます。 このあたりが無意識化に行