寒い中での持久性トレーニング

 


 寒さも本番となってきました。。。私は寒いのが嫌いです。。。
運動するには暑さより、危険が少ないかもしれません。しかし、寒い中で運動するにもいくつか注意しておくべきことがあります。確認してまいりましょう。

 冬季に行われる持久系のスポーツも多くあります。スキー、スノーボードなどもそうですが、長距離走やサッカー、ラグビーなども盛んに行われています。

寒冷化に置かれると身体も恒常性を維持しようと様々変化いたします。この辺りも考慮してコンディションを整えておかないとパフォーマンスに影響を及ぼします。

気管支

 気温が下がると空気中の水分が劇的に下がります。これにより気管粘液が濃くなり、気管に存在する繊毛の動きを悪くします。そうなるとウィルス等の異物を外に出すことができにくくなり、感染症などのリスクが高まります。
呼吸の妨げとなりますが、可能であれば全身が温まるまでマスクをしながらウォームアップするのも効果的です。

心血管系

 体熱の放散を防ぐため、四肢の血管は収縮します。末梢の血流を減少させ、中枢臓器への血流量を維持して体熱を保とうとします。こうなると四肢の筋肉へ血液が多く運ばれず、うまく動かすことができにくくなります。
 なるべく全身を動かすウォーミングアップを長く行い、血液を末端へ送るようにしましょう。心拍数を上げるよりかは負荷の軽い、しかも全身を動かすウォーミングアップをした方がよいでしょう。

 また、四肢の血管が収縮することで血圧が上がり、心臓へ負担も大きくなります。顔が冷えても心臓の冠状血管収縮を反射的に起こし、狭心症のリスクは高まるのです。ネックウォーマー、マスクは煩わしいですけれど有効ですね。

神経伝導

 四肢が冷えると神経伝導も遅くなります。各組織の固有受容器も鈍くなり、動きがぎこちなくなります。ロボットみたいに硬い動きになるわけですね。
 筋肉の十分な協調ができにくくなろとパフォーマンスが下がるだけでなく、ケガのリスクも高まりますので、運動前に深部から体を温めることは大切です。

代謝

 どんな代謝反応も局所組織音が10℃下がると半減します。筋温が下がると高い代謝量を必要とする活動時(例えばダッシュ、重量物を持ち上げるなど)のパワーは減少します。生命を守るために熱を外へ力をだすより、体の内へ留めようとする反応かと考えられます。
このあたりが無意識化に行われるのが生き物の凄いとこだなぁ、といつも思います。生きるために作られているのだと考えさせられます。

 スポーツをするうえで寒い中にも気を付けるべきことはいくつかあります。しかし、運動不足の方が体に悪影響のことが多いです。寒さに負けず、積極的に体を動かしましょう!

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