柔軟性

 


 体が柔らかいと良いことが多くありそう。。。


そんなことを多く聞かれますが、実際は不利益なこともあり得ます。

体の柔軟性について考えてゆきたいと思います。


 柔軟性=関節の可動域があることは悪いことでないです。体の可動範囲大きければ様々なこと可能ですし、動きやすくなります。

 しかし、動くときは体を支えるため硬さも必要です。特にスポーツの時は必要です。支え(軸)がないと強くパワーを発揮できません。

極端な例ですと小さいお子さんは体が柔らかいですが、歩行が上手ではありません。硬さ(軸、安定性)が少ない分、すぐに転倒してしまいます。

このようにリラックスの時は柔らかく、引き締めたときは硬くなる必要がありますし、これを瞬間で切り替える必要があります。


体の柔軟性が少ないのは大きく分けると

・結合組織(筋繊維、筋膜、関節包など)

・神経系

         の問題が多くあります。

結合組織を柔らかくするためには日ごろの柔軟運動が必要です。ストレッチもそうですが、ラジオ体操など軽運動をして、体がいろいろな方向へ動かせることを日ごろから学習させておくことも大事です。


 次は神経系。特にこちらが大切です。日ごろから決まった動きばかりしていると無意識のうちに ”そっちには体を動かしてはダメだ!” と脳から指令が出ます。痛みがあればなおさら。体を前屈しようにも、普段そっち方向は硬くして安定化しているから、動かしてはいけないと無意識に判断し筋は硬直します。

また、普段から誤った体の使い方をしていると、大きく体を動かそうとしてもスムーズには動きません。動きの質についてなかなか難しいので興味がある方は専門家に聞いてください。

 ストレッチに関しては限界まで伸ばすよりかは、リラックスして少し伸びたなと感じる位置を保ちましょう。そして継続してゆくことで体と脳が学習してゆきます。


運動される方は、競技前にストレッチするだけより、動きをつけた柔軟を心がけましょう。柔らかさよりも動きやすさにポイントを置いてください。

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